アメリカのド田舎モンタナ州の自然と生活、そして私のお仕事であるツアー情報を紹介してます。                           

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ミーナーさんのキャビン&渡し舟 

本日ご紹介するのは、グランドティートン国立公園にある ミーナーさんのキャビンと渡し舟 ( Menor's Ferry Historic District )です。
ハイキングや動物ウォッチングやキャンプなどの大自然体験の感動とは異なる国立公園の一面を楽しめる、おすすめのスポットですよ。



1862年、西部開拓促進を目的に「ホームステッド法」という法律がアメリカで制定されました。
簡単に言うと、「160エーカーの土地を開墾しながら5年間住み続けたら、その土地は無料であなたのものになります。」という法律です。
これを機に、自分の農地を持って豊かな暮らしをすることを夢見る人々がワイオミング州ジャクソンホールにもたくさんやってきました。
ミーナーさんも、そんな開拓者の一人でした。
彼は1894年にこの土地にやってきて、キャビン、物置小屋、井戸、馬小屋、お店、冷温保管庫、燻製小屋、灌漑設備などを作って開拓生活をしながら、すぐそばを流れるスネーク川で渡し舟の商売を始めました。


M Ferry 1
キャビンはベッドルームとキッチンとお店の3つの部屋に分かれてます。
ベッドルームは1894年、キッチンは1895年、お店は1905年に建てられました。
キャビンの壁は、石灰で作った白い塗料で塗ってあります。


M Ferry 26
時々パークレンジャーさんが
このあたりの歴史をわかりやすく説明してくれます


M Ferry 2
お店の中は、100年前にタイムスリップしたみたい。
今もお店として機能しており、
かわいい小物、おいしいお菓子、アンティークっぽい生活道具、、、
どれもこれも欲しくなっちゃいます

うちのお客さまも結構いろいろ買ってくれてます。
「みなさん、お買い上げ、ありがとうございます。」
( 私はここのまわし者ではありません、念のため。 )



M Ferry 3
電気も水道もありません
レジは手でガラガラチーン!とするやつ。
時間がかかりますが、それがまた味わい深い!



M Ferry 4

地元のおいしいソーダも売ってます。

M Ferry 5


M Ferry 6
夏の暑い日の冷たいソーダ、
おいしいよ!!



M Ferry 28
どれどれ?
ほんと、あま~い!



M Ferry 11
キッチンの大きな薪ストーブ


M Ferry 7
夏もストーブで火を焚いて、1日1回クッキーを焼きます。
クッキーを焼く時間はお店の人が暇な時で、だれにもわかりません。
偶然クッキーに巡り合えたらラッキー!!



M Ferry 12
できあがり



M Ferry 15
「おひとつ、いかが?」



M Ferry 14
「ねえ、私たちラッキーらしいわよ。
運が良いい人だけ、クッキーもらえるんだって。」



M Ferry 27
レシピをもらいました。
とても簡単でとても美味しいジンジャークッキーです。

レシピの紙にシミが、、、、、
私が家でよく焼いている証拠デス



M Ferry 16
突然の寒波に襲われた9月のある日、
外は雪でもキャビンの中はホッカホカ、
ストーブのありがたさが身にしみました
クッキーはなかったけどね



M Ferry 18
「吹雪もおさまり、体もあったまったし、
お礼に、薪割りして行こうっと。」


M Ferry 19




キャビンのすぐそばに、ミーナーさんの舟の渡し場があります。
スネーク川は雪解け時季の春から夏にかけて水量が増え激流状態。
ハンティングや木の伐採などのために川を渡らなければならなかった人々にとってミーナーさんの舟はまさに「助け舟」で、大繁盛でした。
しかし、人と荷馬車合わせて50セント、人と馬で25セントという安い運賃しかとらなかったので、全然儲けにはならなかったそうです。
しかも、天気が悪くなって舟が出せない時など、お客さんたちをキャビンに呼んで食事などをふるまったらしいです。ミーナーさんっていい人だったんですね。


M Ferry 24
ときどき、舟のレプリカが丘にあがってます。
2艘のボートの上にいかだのような板をのせた舟です。


M Ferry 21
ときどき、舟が川を渡ってます。
これも運がよければ、パークレンジャーと一緒に舟に乗ることができます。



M Ferry 23
船頭さん役のパークレンジャーさん。
上流から下流に流れる水の力を対岸へ向かう力に方向転換して、舟を進めます。
の力を に変える。
ん~~~、この力の原理についてここではうまく説明できないので、現場で見て理解してください


M Ferry 22
「どこから来たの?」
「日本です。」
「動物何か見ました?」
「さっきムースを見ました!!」
「ウワォー、ナイス!!」
なんて、船頭さんとの楽しい会話もはずみます。


ところで、実は、、、、、
ホームステッド法の下、人々がジャクソンホールにやって来たということをお話ししましたが、ミーナーさんは1894年から16年間の間この土地149エーカーを不法占拠して、最終的に自分のものにしたのだそうです。西部開拓者にはこのように独立主義者(政府にあれこれ指図されたくない人たち)もたくさんいたらしいです。


以上、ミーナーさんのキャビンと渡し舟の紹介でした


最後になりましたが、掲載写真はこれまでに撮ったものをあまり考えずに並べてますので、登場人物(お客様)も季節も時間も入り乱れてます。
登場していただいたお客様は、セイカちゃんファミリー、イワさんご夫婦、大谷さんファミリー、綾子さん&奈保子さん、なつみさん&沙央里さん。
みなさん、ありがとうございました

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10月の「晴れた日」

「10月のイエローストーンってどんな感じですか?」
お客様からよく尋ねられる質問です。

答えは、
「動物の動きが活発で、
景色がしっとりと美しくて、
観光客が少なくて静かで、
車もほとんど走っておらず、
すばらしい季節!」
です。

ただ、
天候は安定しているとは言えず、
雲ひとつない青空にサンサンと太陽が輝く日もあれば、
寒さと大雪に見舞われサバイバル感あふれる日もあります。

だから、
太陽を楽しみ、
雪も楽しみ、
吹雪をも楽しむことができる、
つまり自然大好きで何事にもポジティブな方にのみおすすめできる季節です。

「10月のイエローストーンの情報があまりないので教えてください」
と言われる方からのお問い合わせが最近多いので、
昨年10月の「晴れた日」と「雪の日」のツアーの様子をご紹介します。
参考にしてください。

まずは、
「晴れた日」
日本から来られたナツコさんの旅です。

October 3
これまでのツアーで、10月のクマとの遭遇率は100%!
今回もウォッシュバーン オーバールックで
グリズリーベアの親子に会いました。
冬眠を前にして、
肉、虫、木の実、草の根、などなど
たっくさん食べるのに忙しい季節です。



October 24
どこまでも続く大空と大地
ラマーバレー、スルークリーク

1995年にカナダから連れてきた14頭のオオカミをここに放しました。
現在、公園内に200頭くらい公園外を含めると400頭くらいに増えてます。
殺したのも人間、
よそから連れてきたのも人間、
今はまた増えすぎて困ってると言うのも人間、
人間って勝手なもんだと思います。

難しいことは抜きにして、私はオオカミが大大大好きですよ。



October 25
ホワイト&ブルーの荒涼とした空間
イエローストーンで熱水活動が最も活発な場所
ノリスガイザーベイスン

ノリスガイザーベイスンには、
高さ90メートルに達する世界最大の間欠泉、スチームボート間欠泉があります。
スチームボート間欠泉はいつ噴水するか全く予測できません。
最近では、過去50年間の沈黙を破って
2005年5月(友だちのルナちゃんは見た!!ラッキー!)
2013年7月
2014年9月(お客様のコウイチさんとガイドのデイビッドは見た!!ラッキー!)
に大噴水しました。
また近いうちに出るといいなあ。



October 6
乗馬もばっちり楽しみました。
私のブログやフェイスブックで何度も登場しているのは
チコ温泉リゾートのホースバーン
オーナーのハイディとは長年のお付き合いでお世話になってます。
乗馬体験したい人に、ここおススメです!




ナツコさんの旅は、このあと
マウントラッシュモアとデビルズタワーへと続きます。

October 7

October 8

October 10

October 9

サウスダコタ州も、すばらしい秋晴れでした!


長くなってきたので、
10月「雪の日」は、また後日アップします。


ナチュラルブリッジ トレイル ハイキング

昨夜は隣のサイトにいたグループが夜遅くまで騒いで
私はほとんど眠れませんでした 
キャンプ場での消灯時間は守ってほしいもんです

さて、いやなことは忘れて
キャンプ2日目は
大好きなハイキング 

久しぶりに、夫婦2人で「ナチュラルブリッジ トレイル」を歩くことにしました。
往復5Kmの気軽に楽しめるショートハイキングトレイルです。
      

lake camping 9
トレイルヘッドはブリッジベイマリーナの駐車場にあります



natural bridge 1
以前は車で入ることができたのですが
今は車両進入禁止
巨大な岩がバリケードとなってます


natural bridge 2
ほとんどこんな感じの松林の中の小道です。


ところどころ寄り道して、おもしろいものを眺めながら歩きました。

test2
焼け残った木
lake camping 21
マーモット
lake camping 21
水たまりに浮かぶマツの花粉



「ナチュラルブリッジ」に到着

natural bridge 3
最後だけ、ちょっとゴロゴロした岩場を登ります。



natural bridge 4
地中を流れる水が凍って岩を砕き
そこに雪解け水が集まって
またその水が凍って岩を砕き
少しずつ少しずつ
何世紀もの時間を経て
大きな穴となり
自然の石橋ができました

自然の力ってすごいですね



natural bridge 5
「ナチュラルブリッジ」は、だんだんもろくなってきており
大きなヒビが入ってます。

以前は橋の上を歩いて渡ることができましたが、
今はそれはできません。
いつ崩れ落ちるかわからないそうです。

今度来た時は、もうなくなっているかもしれません。



lake camping 15
しっかりと記念写真を撮っておこうっと 



ところで、今日、別行動をとった息子はどこに?

lake camping 19

息子は1人で1日中、魚釣りしてました 
しあわせもの~~~


ブリッジベイ キャンプ&フィッシング

イエローストーンツアーガイドの仕事がない日は
・・・・
私はイエローストーンに遊びに行きます!

「え? 飽きない?」
と、よく言われますが、
「とんでもない。
イエローストーンは私のストレス発散の場所!
とっても楽しいんです

という訳で、仕事が入ってない7月のある日、
家族でイエローストーンのキャンプに行ってきました。



場所はイエローストーンレイクのブリッジベイキャンプグラウンド

キャンプサイトを確保した後
釣りバカの夫と息子は
早速ボートを借りて釣りをすることに

lake camping 1
ブリッジベイマリーナ

lake camping 3
レンジャーのお兄さんにいろいろ情報をもらって


lake camping 20
出発

ここまでは、私も好調だったのですが
船出後30分
恐れていた「船酔い」で
私はあえなくリターン
(湖で船酔いするなんて情けないけど、船に弱いんです


lake camping 4
私のために使ったロスタイムにも負けず
夫と息子はがんばって
カットスロート3匹!
レイクトラウト3匹!

ネイティブのカットスロートは全てキャッチ&リリース
ノンネイティブのレイクトラウトは全て殺さなければなりません。

lake camping 5
レイクトラウトはキャンプサイトに持ち帰って


lake camping 6
塩焼きに


lake camping 28
この頃は、私も船酔いからすっかり立ち直り
持参のお醤油を出して
お魚とご飯をいただきました。

「ありがとう」
「おごちそうさまでした」


fishing YNP 3
あれっ?
魚の塩焼きの匂いにつられて
バイソンがキャンプサイトに?
・・・
そんなことはないですね
バイソンは草食動物です。


さあ、明日はハイキングを楽しもう!
(船酔いの心配なし


バクテリア豆知識

本日は、イエローストーンのミクロの世界をご紹介します。

超低温、超高温、強酸性、強アルカリ性、地下深い場所、深海底、等々、「こんなところで生きられるなんて・・・」と、想像を絶する厳しい環境の下で繁殖できる微生物が地球にはちゃんといて、それらは「極限環境微生物」と呼ばれています。

イエローストーンにはその「極限環境微生物」がたくさんいるんですよ。私たちが巨大なバイソンを見て大興奮している間にも、壮大なキャニオンの景色に見とれている間にも、莫大な数の微生物が私たちの足元でどっこい逞しく生きているんです

(注)科学的には正確ではありませんが、以下、微生物をバクテリアと呼ばせてください。

bacteria 27
サファイヤプール周辺の黄金に輝く物体はバクテリアです。


bacteria 26

上から見下ろしても、横に立って見ても美しいグランドプリズマティックスプリング

bacteria 25

その、黄色、オレンジ色、茶色の鮮やかな縁どり模様の正体はバクテリアです。



イエローストーンでは次々と新しいバクテリアが発見され、科学の進歩への底知れぬ力が秘められています。
例えば、下の写真「サーマス(Thermus)」はDNA鑑定で大活躍するバクテリア。
明るい赤色またはオレンジ色で、アッパーガイザーベイスン、ミッドウェイガイザーベイスン、ローアーガイザーベイスンの温泉地帯でよく見られます  

bacteria 1
( LIVING COLORS: Microbes of Yellowstone National Park より写真引用 )

「サーマス」は1969年にイエローストーンで発見されました。それまでは69℃が生物生存の限界温度と考えられていたのですが、「サーマス」は40℃~79℃で繁殖可能な高温大好きな生物。当時の科学者の常識を覆す大発見でした。熱に強いこのバクテリアはDNA鑑定のプロセスでポリメラーゼ連鎖反応 (PCR: Polymerase Chain Reaction) に使われ、スピーディで安定した鑑定結果を得ることに貢献してます。ポリメラーゼ連鎖反応とは少量のDNAを複数コピーする反応です。イエローストーンのバクテリア「サーマス」のおかげで、ほんのわずかな血液、唾液、毛髪、皮膚などのDNAをたくさんに増やして効率よくDNA鑑定ができるようになり、犯罪解決、親子関係判定、病気の原因究明や治療方法開発などに大いに役立っているのです。ちなみに、ポリメラーゼ反応での特許料収入がイエローストーンには入ってきて、公園運営に充てられているそうですよ。

イエローストーンには、他にも、生命誕生の謎を解くカギと考えられるバクテリアや有害危険廃棄物の処理や新エネルギー源開発等に活かされるバクテリアも存在してます。まさにイエローストーンは「地球を救うバクテリアの宝庫」なんですね


以下、バクテリアの写真をご覧ください。肉眼では見ることができない微生物なのですが、このように集合体となって私たち観光客の前に姿を見せてくれるのもイエローストーンならではの魅力です きれいですよね~。

bacteria 20
アッパーガイザーベイスンにて

bacteria 21
アッパーガイザーベイスンにて

bacteria 16
ノリスガイザーベイスンにて

bacteria 8
マンモスホットスプリングスにて

bacteria 13
ノリスガイザーベイスンにて

「あ、イエローストーンで見た見た!」と、思い出される方もおられるでしょう。
これからイエローストーンに来られる方も、イエローストーンのミクロの世界をどうぞお楽しみに!


プロフィール

Kiyomi

Author:Kiyomi
家族: アメリカ人の夫一人
     16歳と15歳の息子二人
     看板犬一匹

熊本市からアメリカのモンタナ州に引っ越してきて10年目。

モンタナの大自然をこよなく愛する。

「イエローストーンホライゾンズLLC」というツアー会社、それにベッド&ブレックファストと貸コテージを経営し、世界中のお客さんと楽しく夏を (冬も)過ごしている。

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