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アメリカのド田舎モンタナ州の自然と生活、そして私の仕事であるツアー情報を紹介してます。                           

ボブキャットとの遭遇

きのう、ボブキャットを見ました。

子どもを学校に連れていく途中のこと。
私が運転する車の左側の斜面から飛び込んできて、目の前を横切って走り去って行きました。
子どもたち4人と私は「 ワオー! 今の見た? ボブキャットだったよね!」と口ぐちに叫び、目をまん丸くして、みんな興奮状態 



ボブキャットとは、写真でおわかりのように美しいネコ科の野生動物です。
この辺に生息していることはわかっているのですが、人前に姿を現さないので、なかなかその姿を見ることはできません。
私はここに8年間住んで、これが2回目です。
(イエローストーン国立公園内でも調査研究が困難で生息数不明らしいです。)

bobcat
(写真: Free Predator Pics. より転写)

ボブキャット一口メモ
尻尾が短い(10cmくらい)ことから、ボブキャットという名で呼ばれています。
(「ボブ」とは、「切り尾」とか「断髪」という意味です)

体重7Kg~15Kg、体長90cm~100cm

長く鋭い爪を持ち、狙った獲物(ウサギ、ネズミ、リス、スズメ、ライチョウなど)をほぼ確実に捕えます。

狩りの方法は、獲物に気づかれないようにそ~っと尾行して追いつめて行くストーカー作戦と、岩の上などで根気強く待ち伏せをして下を通る獲物に飛びかかる不意打作戦です。





ところで、10月11月は動物を近くで見る機会が多い季節です。
今年もたくさん見ました。(全て、登校中だったり買い物中だったり、、、、カメラが手元にないのが本当に残念無念)

とても珍しいところでは、ムース (大きな角のオス。堂々として威厳がありました。)
やや珍しいところで、ヤマアラシ  (まあるい体でモコモコっと歩きます。)
普通に、コヨーテ (犬のようで、犬ではない。) 
日常茶飯事で、シカ、ウサギ (もう見飽きた。・・・それでも、やっぱり見てしまう。)



すっごく不便でメチャクチャ退屈で、「こんな田舎暮らしは、もうイヤダー!!」と叫びたくなる頃、動物が出てきて「自然の中の暮らしって素晴らしいでしょ!」って教えてくれます。

今回もボブキャットと出会った刺激によって、これから1週間ほどは「田舎の幸福感」に浸ることができそうです。




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マウンテンゴート写真家の原田純夫さんと公美さん

原田純夫さん公美さんご夫妻 が来てくださいました。

Kumi & Sumio Harada



グレイシャー国立公園のすぐ近くに住み、マウンテンゴートをはじめとするロッキーの自然写真家として活躍されているお二人です。うれしいことに、5年前共通の友人を通してお会いした私たちを憶えていてくださり、今回春のイエローストンの取材旅行の途中うちに立ち寄ってくださったのです。

一晩という短い時間でしたが、ロッキーの自然を愛する私にとって「心満たされ度10年分」「明日へのエネルギー充電率150%」を得ることのできたひとときでした。



   私: 「今建築中のキャビンをカタカタ、カタカタ、、、、とノックする音がするので見てみたら、キツツキができたばかりの壁に穴を開けているところだったんですよ。」

純夫さん: 「キツツキは巣穴を作るためだけでなく、大きな音を出して力を誇示するために物をつつくことがあるんですよ。雌の気を引くのにできるだけ大きな音をたてようとする。うちの近くでは、金属の看板をガンガンガンガンつつくキツツキがいました。」




 私: (写真を見ながら) 「わーっ! このビッグホーンシープ、すっごい唇してますね!」

純夫さん: 「雄のビッグホーンシープには雌の発情状態をチェックするのに、前歯上の歯茎のところに匂いを嗅ぐ器官があって、こうして上唇をめくりあげて前歯をむきだしにして匂いを嗅ぐんですよ。」




などなど、などなど、私のちょっとした一言に即座に返ってくるお話は自然の不思議で偉大なカラクリの数々。




Sumio Harada



自分で摘んだハックルベリーでソースを作り、自分で釣った鮭を燻製にし、木を切り倒して薪割りをし、バンの後ろ座席にお手製ベッドをこしらえての撮影の旅、、、、、そのシンプルな飾らない生活スタイルに「マウンテンゴート」や「クマ」や「リス」やらと同じように「ヒト」としてロッキーの自然の一部になられているお二人を感じました。

純夫さん、公美さん、勝手なこと述べまくってスミマセン。

またお会できる日を楽しみにしてます!!


置いていってくださった
原田さんの写真集、著書
「ロッキーの掟」(世界文化社)
「MOUNTAIN GOATS OF GLACIER NATIONAL PARK」(FARCOUNTRY)
感動的でした。ゼッタイおすすめです!!

りすが残したエビフライ

雪が融けたので、久し振りに裏山に登りました。 標高1700m です。

back yard
遥か前方に、クレージーマウンテンが見える。

開拓時代、この山でネイティブアメリカンに夫と子どもを惨殺されてひとり残った女性が、あまりのショックと過酷な山中生活で気が狂ってしまったことから、「クレージー ウーマン マウンテン」という名前がつけられた。(昔あった、ロバート レッドフォードの「ジェロマイヤ ジョンソン」という映画が、確かその話だった。)

私は毎日クレージーを眺めて生活している。うれしかったことも、辛かったことも、全部クレージーは黙って聞いてくれる。よき友である






squirrel's pine seeds 1
ふと足元を見ると、何か不思議な物体が散らばっている。
いっしょにいた息子いわく、「これは、松ぼっくりの破片。リスの仕業だよ!」 
なかなか鋭い指摘である。我が子ながら、頭脳明晰であることに感激






squirrel's pine seeds 2
近くには、こんな形の残骸も。 
そういえば、ず~っと昔、少年自然の家で「リスが食べたあとの松ぼっくりはエビフライの形になる」と習ったことがある。
そうか、これがその「エビフリャー」かあ。なるほど、なるほど・・・・。






squirrel's pine seeds 3
落ちている松ぼっくりの破片をずっとたどると、





squirrel's pine seeds 4
こんな岩場にたどり着いた。 どうやらこの岩の下がリスの棲みからしい。 ちなみに、この辺はロッキー山脈なので、こんな岩がごろごろしている。



「リス」と言いましたが、本当はリスなのかチップマンクなのかポケットゴーファーなのかわかりません、リスに似た仲間であることは確かです。そして、「松ぼっくり」と言いましたが、これもダグラスファーという木の実で、正式に松ぼっくりと呼んでいいのかわかりません。そのへんのこと、ご存じの方、ご指導よろしくお願いします。




プロフィール

Kiyomi

Author:Kiyomi
家族: 
アメリカ人の夫一人
23歳と21歳の息子二人
1代目看板犬は2017年9月に天国へ。
現在この世では2代目看板犬が奮闘中。

熊本市からアメリカのモンタナ州に引っ越してきて18年目。

モンタナの大自然をこよなく愛する。

「イエローストーンホライゾンズLLC」というツアー会社、それにベッド&ブレックファストと貸コテージを経営し、世界中のお客さんと楽しく夏を (冬も)過ごしている。

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