2012年1月、YMさんからのお問い合わせがありました。
内容は「ご高齢のお母さまと娘さん(ご本人)2人のためのイエローストーン&マウントラッシュモア&デビルズタワーの旅」が可能かどうかです。
イエローストーンとグランドティートンを中心にご案内している我が社にとって、サウスダコタ州のマウントラッシュモアまで足を延ばすツアーは初めて。
サウスダコタ方面は専門でないことを正直にお伝えしましたが、やりとりを繰り返すうちに
「是非、紀代美とデイビッドにお願いしたい」という涙がでるほどうれしい言葉をくださいました

さあそこから、YMさんのための最高に楽しい旅作りのスタートです!
YMさんのご心配な点やご希望をお聞きして、プランを立てて、修正を重ねて、、、、、、
現地の下見に行ってきました。
下見と称して、実は家族と友達とのわくわく旅行 
個人的には私は2回目、デイビッドは4回目、息子たちには初めてのマウントラッシュモアである。
4名の大統領の名前、言えますか?
左から、ジョージ ワシントン、トーマス ジェファーソン、セオドア ルーズベルト、エイブラハム リンカーン
アメリカ150年の歴史と文化遺産を代表する人物としてこの4名が選ばれた。
ブラックヒルズの山に大統領の顔を彫ったのは、単にサウスダコタに観光客を集めるのが目的だったらしい。
な~んだ、そうだったのかあ。マウントラッシュモアに行くなら、一度見てみたいと思っていたクレージーホースにも立ち寄りました。
白人が作ったマウントラッシュモアに対抗して造り始められたネイティブアメリカン側の彫像
「インディアンにも偉大な英雄がいることを白人に知らしめたい」というラコタ族のヘンリー スタンディング ベアの提案で彫り始められた。
しかし、ブラックヒルズの聖なる山を無残に彫り壊すことやクレージーホースの描写方法などに、ネイティブアメリカン自身から批判の声も出ている。
手前の白い像が出来上がりのイメージ
後方に制作途中のクレージーホースが重なって見える。
ネイティブアメリカンの聖地であるブラックヒルズに白人大統領の彫像・・・・
それに対抗して、ネイティブアメリカンの戦士の彫像・・・・
アメリカの抱える重い歴史と課題がここにもあります。
1947年に着手して、現在、顔が出来上がった段階。
完成したら、高さ170m、長さ195mの世界最大の彫像になる。
さて、それはいつになることだろう・・・・もうひとつ、マウントラッシュモアに行くなら是非併せて訪れてみたいのが、ワイオミング州のデビルズタワー
大地に忽然とそびえ立つタワー
映画「未知との遭遇」でも有名
地下のマグマが地表付近まで上昇してきて固まり、その後周りの土地が浸食されてなくなったため、この部分だけがむきだしになってそのまま残ったものである。
メモリアルデイだったので、半旗が掲げてあった
デビルズタワーのふもとをぐるりと歩いて回れる。
1時間ほどの適度なハイキングコースで、おすすめ 
「あっ!!人がいる?!」
垂直な岩肌のロッククライミングをしている人を発見。
ひぇー こわっ
ネイティブアメリカンの伝説では、タワーの縦に走る溝はクマがつけた爪痕ということだ。
こうやって、ガリ ガリ ガリッ と引っ掻いたのかな。
ところで、ラピッドシティのダウンタウンには、ブロックごとに大統領の銅像が立ってます。
これは、すぐにわかった。ケネディ大統領
これは、誰かわからなかった。ちょっと恥ずかしい 
YMさんのおかげで、とても楽しい家族旅行ができました。
もちろん、時間配分、食事処、トイレ、エレベーター、坂道、階段、等などの細かいチェックもちゃんと済ませて来ましたよ!
これで自信満々、YMさんのツアー本番が待ちきれない気持ちで戻ってきました。
次回は、YMさんをご紹介します。
~~~ つづく ~~~